糖尿病について
糖尿病日医


 糖尿病とは一言でいってしまえば、血液中の糖の値が高くなる病気です。糖というのはエネルギーのもとになるものですから、多ければいいようなものですが、何事も過ぎたるはなんとやらで、多い血液中の糖は身体に多くの害をもたらします。

のどが渇く、お小水が多い、だるい、疲れやすいなどは、よく耳にする糖尿病の症状ですが、ある程度病気が進んだときの症状でもあり、多くは、血糖値がほどほど高いくらいでは全く症状のないのが普通です。

 そして、こわいのは多い血糖がもたらす害です。その被害に合うのは、まず目と腎と神経です。これはゆっくりと進みますが、確実に害をふりまき続けます。


.検診で尿に糖が出ているといわれたのですが、糖尿病でしょうか?

 尿に糖が出ているだけでは、糖尿病の診断はつきません。血液中の糖が高くなくても、腎臓から尿へ出る糖が多いときがあり、そのときは多くの場合は知慮の必要がありません。
 糖尿病の診断は、空腹時に糖を飲んでもらったあとの血液中の糖の変化を追うことで診断します。


Q.糖尿病は治らないのですか?

 糖尿病の原因の一つに遺伝的要素があります。他の原因、たとえば肥満の方が糖尿病の診断を受け、体重を是正したとしてもそれはうまく糖尿病をコントロールしているということです。同じような肥満の方がみんな糖尿病になっているわけではないことを考えてみればお分かりだと思います。

 ただ減量なりで血糖が正常化すれば、それはそれでいいことですから、気を緩めずに体重を維持してください。